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DoもDon’tも大事だけど、Can’tに行き着かせたい、という話

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ramble Advent Calendar 2021 25日目

最後に一筆認めました。
今までのアドベント、皆さん技術系の記事をがっつり書いていたので、最後はポエムです。
年末ですし、脳みそ空っぽで読んでいただければと思います。

記事の内容は、「僕が日々のタスクやそうではないタスクをどう捉えているか」という話です。

話すこと
1:DoとDon’tの重要性
2:Can’tの潜在性
3:Can’tがどういう状態か
4:まとめ

1:DoとDon’tの重要性
話は、いつもの業務タスクに移ります。
業務をする際、まずタスクが先に存在すると思うので、そちらから着手するのではないでしょうか。

・PCの起動
・朝礼
・朝N時からのMTG
・Kさんと面談

などなど。色々なタスクをぱっぱっと行っていると思います。
これらを、どのようにタスク管理するかは各々ですが、僕はよくDoだけを書いて、Don’tは書かないことが多いです。

例えば、普段Macのメモ帳で、よくこんなふうに書いています。

1:ABC画面のAPIの繋ぎこみ
   ーpostmanでAPI取ってこれるか確認
     ー成功時:そのまま繋ぎこみ
     ー__エラーハンドリング完成時点でプッシュ
     ー__リファクタリング
    ー失敗時:クライアントに確認
2:ログインフォームの作成
   ーボタンを表示させる
   ーボタンにアクションをつける
   ーボタン押下時にAPIリクエストを送る
3:コードレビュー
   ーXXさん(午前までには)


みたいな簡易メモを書いています。

Tips: Macのメモを使うのは、ネットに繋がらなくても見れるからですね。Notionも使いますが、ブラウザに行くのすら面倒くさいので日々の業務タスクは最速で見れるモノを使っています。

「何をするか」しか書いていないので、上記は全て「Do」であり、これ以外のことは全て「Don’t」となります。
一番オーソドックスな方法かな、とは思っていますし、業務上であれば大体完結します。

2:Canの潜在性
Canとは、どのような状態でしょうか。


画像は、7つの習慣の謳う4つの領域の画像です。
よく目にかかるかと思います。
私たちが普段着手しているタスクの8〜9割は第1象限に入るかと思います。
そして、たまーに、時間が空いた時に、第2象限に着手したりしなかったり、が多い状況かなと。

例えば、会社員Aさんに当てはめて、Aさんの4象限はこうなると仮定します。

(本当はもっと項目がズラズラと並びますが、簡略化しました)。
そして、これは更にこういう見方にも出来ます。

この場合、Aさんの動きは

1:第1象限のタスクを実行(通常業務)
2:第1象限が落ち着いたので、第2象限のタスクを実行(チーム文化の形成とか今後必要になるドキュメント作成など)
3:急だけど(実は必要のなかった)MTGに参加(第3象限)

このような状態になると思います。が、これは理想では無いです。
3が要らないですよね。
けど、3は上司に呼ばれるのです。

「とりあえず入ってください」

なので、入らざるをおえない状況です。
上司に逆らえづらいことは、日本の悪しき文化ともいえます。

(あ、うちの会社はオープンフラットなので、上司/部下の関係はないですよ!)

さて、Aさんは困ります。
日々のタスクとMTGで緊急度は低いけど、長期的な目線では重要になっているタスクに着手ができません。
この場合、どうするべきか。
そこでCan’tの登場です。
3が要らないと気付いたのなら、3をCan’tにしちゃえば良いのです。

3:Can’tがどういう状態か
Can’tとは日本語で「できない」という意味になりますよね。文字通り「できない」状態に追い込むことが、Aさんのタスクをよりスムーズに、最終的に会社の利益が向上する方向に傾かせます。

Can’tの状態は「自分で作り上げる」必要があります。
例えば、「コアタイム(外部との連携を切る時間)の導入」です。

日々、Teams、Slack、ChatWorkでログを追いかけている皆さん、

無意識に、業務が落ち着いた(落ち着いてなくても)タイミングで、ツイッターや Facebook のようなSNSをパッと開いたりすることはありませんか

世界のトップ企業の方々が渾身の一撃を込めて作ったアプリ群です。
簡単にSNS中毒にさせるような素晴らしいアプリです。
なかなか、それらを見ないように意識することは難しいと思います。
SNSじゃなくても、必要のないニュース、見ただけで終わった技術記事など、必要のない情報は多岐にわたると思います。
中には、必要になるものもありますが、それらは結局必要になったタイミングで見つけられると私は踏んでいます。

さて、こうしたものは、一回の集中力をどんどん落としていきます。
こういったものを一回見ただけで、再度集中するのに20分程時間を要する、というデータもあるそうです。

私たちが一度集中を切らすと、再び集中した状態に戻るのにかかる時間はどれくらいだと思いますか? カリフォルニア大学アーバイン校で情報科学を研究するグロリア・マーク氏によれば、人が集中した状態で知的活動を行っているときに、それを遮るような刺激を与えられると、再び集中した状態に戻るまでに23分要するのだそうです。

途切れた集中、回復するのに27分。作業環境は「邪魔されない」でデザインすべし!


厄介なのは、意識的にではなく無意識的に開いてしまうところです。

そこで「Can’t」を作り上げるコアタイムの導入です。
この記事だと、最大の集中時間は45分と書いているので、コアタイムを45分間×N回、1日の中でセットするのが理想と言えます。

においマネジメント【その9】人が集中できる時間は最大45分

コアタイム導入の結果、例えば第2象限のタスクを強制実行させる、の図


結果として、Mustになっているものを優先的に終わらそう、と意識から変えていきます。

「おいおい、君がいないと始まらない緊急のMTGがあったらどうするんだ!」

という状況もあります。が、

「会社の利益に直結するほどの緊急のMTGでなければ、無益だと思いますし」
「そこまで緊急なら、電話しろ」

と、思うのです。
また、最大のロスが45分なので、その程度であればカバーが可能な時間領域だと考えています。
医者などの役職でない限りは。

ここで伝えたいことは、割と平凡なことで

「コアタイムの導入により、本来のするべきことを、ちゃんと行うこと」

これだけです。
ただ、無意味なMTG、ちょっとしたSNSやニュースなど「後でまとめて見れば良いものを、ちょこちょこっと隙間時間で見てしまう、あの時間」を、無くしていきたいのです(自戒も込めて)。

何が無意味なのか、は人それぞれなので、そこに突っ込む気は更々ありません。
ただ、

「本来価値あるものと感じていたものは、実はサンクコストの積み重なりであり、全く意味をなさなかった」

という状態を回避するために、今一度「何を自分が今すべきなのか」を再考に再考を重ねていくべきだと思います。