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【チーム開発】HRTを意識して、チャットを円滑にしたい

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HRTとは

Google のエンジニアが提唱していており、Humility(謙虚)、Respect(尊敬)、Trust(信頼)の3つを指す。

ただ、この記事では、HRT自体は解説しないため、よくまとめらているコチラを参照していただきたい。 『Team Geek』読んだ ~HRT(謙虚/尊敬/信頼)の精神を知り会社でサバイブしていく方法~

HRTという言葉が、よく頭ひとつ抜き出て紹介されるが、要は「おもてなしの心」なんじゃないかと、ふと思った。

「おもてなし」とは ① 「待遇:客に対する扱い」 ② 「接待:客に出すご馳走」 ③ 「態度:人や物事に対する振る舞い方」 ④ 「処置:物事に対する扱い」

の、①〜④の「もてなし」に丁寧の「お」をつけて、おもてなし、という言葉になるらしい。

今回は、リモートワークの加速化も相まって、「おもてなし」をどうチャットで生かすのかを考えて出した結論を書いていく。

構成

1:無意識な贔屓をしない

2:それが必要な人達だけにメンション

3:雑談や、趣味のチャンネルを設ける

1:贔屓をしない

当たり前のことなのだが、意外と無意識にしている可能性がある。

Aさん:レビューリクエストのリンクと一緒に「レビューお願いします!」のコメント

Bさん:はぁ。

…その後

Bさん:「レビュー返したから見ろ」というコメント。

これがBさんのスタイルとして一貫されているのなら、問題ないかもしれないが、

Cさん:レビューリクエストのリンクと一緒に「レビューお願いします!」のコメント

Bさん:「分かりました〜。○○時までに見ますね」に加えて、絵文字👍

…その後

Bさん:「レビュー返しました!!!!!!いくつかコメントしたので確認してみてください!!めちゃめちゃ良いですね!!」と、リンクの提示

っていうBさんを見た時に、(BさんはAさんに対して当たりが強いのか?)ってなるかもしれない。Bさんみたいな人とは、出くわしたことが無いが、いないとも言い切れないと思う。

もちろん「Bさんが忙しかったから」とか「こんなんで決めつけられても笑」みたいなケースに収めようと思えばそれで完了なのだが、要は

「誰に対しても変わらない態度を取ること」って実はとても難しい

という自覚と その改善策を見つけることが、このリモートワーク時代、スキル以上に求められても良いのではないか、と思っている。 リモートワークで自宅に引きこもっていると、精神面の負担が増加傾向にあるのは、周知の事実なので、そのトリガーが引き起こされないよう、これまで以上に人に対して同等の態度を取るという意識を持つべきであると考える。

2:メンションは、それが必要な人達だけに

あなたは、新規機能開発のために既存の機能のコードリーディングをしており、 nits なロジックのバグを見つけました。しかし、誰に聞けば良いのか分からないので

@チーム ○○の実装中に、このようなバグを発見しました。これは直した方が良いでしょうか? src/xxx/xxx/user.js …. ←エラーコード

と、コメントをしました。 そのため、チーム全員が直す・直さないの判断を各自で検討し、意見を出し合い 4人 * 30分で120分の時間を nits なバグに費やしました。

果たしてコレは結果として良いのでしょうか。

私としては、良くないと思っていて、このような状態が続くようでは開発の効率が落ちてしまいます。回答はさまざまかと思いますが、2つだけ、ここで提示します。

①その機能の実装者が分からない場合: TODOや、BUGのコメントをそこに残して、レビューの際に見てもらう。

②その機能の実装者が分かっている場合: その人だけに直接メンションして、解決法を見出す.

①ですが、今回 nits なバグである以上、そこまで優先度・重要度ともに高くないはずです。今あなたが作る機能に影響が無いのであれば、コメントだけを残してレビューで投げちゃえば良いのです。

②Gitを導入していたりして、その行に対して「誰がそれを実装してコメントを残したか」を確認できるなら、その人に直接聞きましょう。

参考として、RailsのGithubのコメントが入った、コミットを提示します。 https://github.com/rails/rails/commit/bac0038e20a7c7be434c3fa3983e536054dc6edc

①、②ともに必要最低限な人にメンションをつけて解決法を見出せます。よければ参考にしてみてください。

また、それ以前の問題として、ペアプロをチームで組む、などという対応を組むことでも、十分に効果を発揮できると思います。バグが起きたときに、どのような行動をとるか、というのはチームで統一しておくとスムーズに動ける体制が築けるようになると思います。

3:雑談や、趣味のチャンネルを設ける

チームの信頼を高めるためには、必要不可欠なモノだと考えています。

それがSlackにあっても、Teamsにあってもどこでも構わないのですが、要は、息抜きができるタイミング、というのを自分たちで作っておくことが肝となります。

例えば、会議が始まる3分前。

あなたと、チームのAさんがいたとします。けど、Aさんとは仕事以外の話をしないので、沈黙な時間がただ流れています。

Aさんを毛嫌いしているなら話は変わるかもですが、そうじゃないなら、

「最近寒くなりましたね〜」

とか、内容は何でも良いのですがコミュニケーションを取る、と言うことを意識すると信頼度は徐々に徐々に高まると思います。

筋トレが好きなら、プロテインで盛り上がるかもですし、料理が好きなら得意料理で会話が膨らみ良いリフレッシュになるタイミングの機会を得られます。

会議がはじまる3分前とか、意図していない状況の時にこそ、雑談や趣味の話というのは絶大な効果を発揮するはずです。

自分を曝け出すことは、チーム全体の心理的障壁を取り除く大きな起爆剤になるので、「自分が誰なのか」をアピールしていきましょう。

自戒も込めて。。。