はじめに
株式会社インプルの奈良です。
今回は、GitHubとGitLabに違いについて簡単にまとめたいと思います。
当記事の対象者
・駆け出しエンジニア
・プログラミング初学者
Gitとは
そもそもGitHubとGitLabの両方に共通している、Gitとは・・・
Gitを簡単に説明すると、ファイルのバージョン管理ツールになります。
ファイルのバージョン管理とは、コードの変更内容の保存や巻き戻し機能のことです。
ゲームでいうところの、セーブとロード機能に該当すると思います。
システム開発など複数人で一つのアプリ等を開発するときは、それぞれの機能の担当者がファイルを何度も変更することになります。
Gitはファイルのバージョン管理機能により、コードの変更内容の記録や誰がいつコードを変更したかなどの調査が可能になる便利なツールと言えます。
Gitを利用すると、過去のバージョンの情報や変更をすぐに確認でき、さらに過去の情報、変更履歴をプロジェクトメンバーなどと簡単に共有することができます。
GitHubとは
世界で最も利用されているGitを代表するサービスであり、日本では最も多く利用されています。
エンジニアにGitのサービスといえば?と質問すると、GitHubと回答する人がほとんどだと思います。
GitHub社の年次調査レポート「State of the Octoverse」によれば、2022年時点で、世界で9400万人が利用しており、日本のユーザー数は、200万人とのことです。
日本のITエンジニアの人口は、2021年時点で、約122万人とのことなので、ITエンジニアは当然のように利用しているサービスといえます。
GitLabとは
GitLab社が公開しているGitのサービスの一つです。
有料版のGitLab Enterprise Editionと無料版のGitLab Community Editionの二つがあり、使用できる機能が異なります。
GitHubの後に開発されたサービスとなり、基本的には似た機能が搭載されているがGitHubとは異なるサービスになります。
こちらの日本のユーザー数は、約15万人と言われています。
GitHubとGitLabの違い
GitHubとGitLabは、似ている点も多いのですが異なる点もいくつかあります。
その異なる点をいくつか紹介します。
①機能面
基本的には同じですが、GitLabの方が少しだけ高性能と言われています。
具体的には、Dockerなどの他のツールとの連携が充実している点がGitHubより優れています。
②UIデザイン
これは好みになりますが、GitLabの方がシンプルでトレンドを押さえたデザインと言われています。
ただし、UIに関してはGitHubの方が纏まりがあって使いやすいという声もよく耳にします。
本当に好みの問題なので、プロジェクトに適した方を利用していただれば問題ないと思います。
また、GitHubはインターフェースが日本語対応しておらず、GitLabは日本語対応しているという違いもあります。
③安定性
GitHubの方がクラウドサービスという点で安定して動作していると言われています。
しかし、GitLabが障害が多発しているかいうと、決してそんなことはありません。
弊社でもGitLabを使用しておりますが、障害のせいで作業がストップしたことはありません。
システムである以上、障害は必ず起きるため、ある程度の割り切りは必要ですが、
より安定性を求める環境であるならば、GitHubの方が選択肢として優先されるかもしれません。
④ライセンス
GItHub・・・Microsoft社の製品であり、商用ライセンス
GitLab・・・OSS(オープンソースソフトウェア)ライセンス
※商用ライセンスとOSSライセンスの違いはありますが、どちらも基本的には無料です。
おわりに
今回は、GitHubとGitLabの違いをまとめてみました。
GitHubもGitLabもエンジニアとして働くなら、必ず使うことになるサービスです。
2つのサービスには違いがありますが、どちらも素晴らしいサービスなので、
プロジェクトに適したサービスを取捨選択し、より効率の良い開発を目指しましょう!