こんにちは。高瀬です。
今回は、「Amazon Fault Injection Simulator は、Amazon CloudWatch Logs やAmazon S3 へのロギングをサポートするようになったようです」を解説します。
Amazon Fault Injection Simulator とは
AWS Fault Injection Simulator とは、カオスエンジニアリングで使用できる、フォールトインジェクション実験用のサービスです。CPUやメモリの消費量の突然の増加などの破壊的なイベントを作成し、システムの応答を観察し、改善を実装することで、テスト環境または本番環境でアプリケーションにストレスを与えることができます。
多くのアクションタイプでは、リソースにエージェントをインストールする必要がありませんが、CPU使用率やメモリ使用率の増加など、インスタンスレベルの障害には、SSMエージェントが必要です。
現在は、Amazon EC2、Amazon EKS、Amazon ECS、Amazon RDS などに対して実行することができます。
カオスエンジニアリングとは
カオスエンジニアリングは、サーバの停止やAPIスロットリングなどの破壊的なイベントを作成し、システムの応答を観察し、改善を実施することにより、テスト環境または本番環境でアプリケーションにストレスを与えるプロセスです。
追加されたロギングについて
ログを、Amazon CloudWatch Logs またはAmazon S3 へ送信することで、実験アクティビティを記録できるようになりました。ログには、開始時刻と終了時刻、アクション名、ターゲットリソースのARNなど、実験、アクション、ターゲットに関する詳細情報が含まれています。
これらのログを使用して、実験によって実行されたアクティビティを識別し、それらのシステムのレスポンスを監視ツールなどと関連付けて調査することで、改善を実装できます。
ロギングはデフォルトでオフになっているため、マネジメントコンソールやAWS CLI を利用して設定を投入する必要があります。